山に登ることが趣味で、装備も本格的。
本気度が素人とは段違いで、体力も技術もずば抜けている。
サバイバル能力に長けていて、粗野で豪快なオヤジばかり。
そんなイメージを抱いていないでしょうか?
山岳会は、山に登る仲間の集まりで、個性的な人たちの集まりです。
職業も多種多様、女性もいれば、男性も、年齢層も幅広く、繊細な方も豪快な方もいます。
ただひとつ、様々な山岳会がある中でどの団体にも言えることは、
「山に登りたいと願う仲間が支え合い、助け合い、共に山を楽しもうと集まったのが山岳会である」
ということです。
では、山岳会に入るとどんなメリットがあるのでしょうか?
・登山技術を身につけ、体力を高めることができる。
・山岳会としてなんらかの安全対策を立てているので、その恩恵を受けることができる。
・道東、全道の登山者との交流がある。
・労山の場合、労山山岳事故対策基金(山岳保険に似た制度)に加入できる。
・登山仲間ができる。
・独りでは難しい山に行ける。
...etc
特に仲間ができることは、登山者として大きな財産だと思います。
山に登るために仲間で力をあわせるとき、その達成感や感動はより大きなものになります。
まさに登山仲間は「同じ釜の飯を食う仲間」です。
山をもっと楽しみたいのであれば、一度は山岳会に入会することをお勧めします。
釧路勤労者山岳会は、北海道釧路市で活動を行っている日本勤労者山岳連盟に所属する山岳会です。
現在、会員数は約29名(2022年12月末)です。
会員の年齢は20代から60代まで幅広く、活動も夏山トレッキングから沢登り、冬尾根、バックカントリー、
登攀(岩、アイスクライミング、アルパイン等)など、様々なアプローチを行っていますが、
中でも、登攀(岩、アイスクライミング、アルパイン等)を好んでいる会員が多いのが当会の特徴です。
ベテランから初心者まで登山技術のレベルも幅が広いため、初心者の方が入られたとしても、
一緒にレベルアップしていける仲間を見つけることができると思います。
ちなみに、勤労者山岳会という名称から、仕事をしていないと入会できないのか?
という質問を頂く事がありますが、当会の入会要件として、年齢や就業状況は設定していません。
未成年の方の場合のみ、親権を有する方からの了承をいただく対応を取らせていただいていますが、
それ以外に関しては特に要件を定めていません。
また、釧路市域外に居住する会員も複数おりますので、よほど遠方でない限りは問題ないと考えています。
入会金 500円
会費 800円/月(夫婦会員割引有り)
釧路労山に興味のある方、入会を希望される方は、「問い合わせ」から連絡をいただくようお願いいたします。
山岳会に入れば、山に連れて行ってもらえる、山を登るのに必要な技術を教えてもらえる。
間違いではありませんが、ただただ「連れて行ってほしい」「教えてほしい」のであれば、
プロの山岳ガイドへ依頼するか、諸団体の講習会等へ参加してください。
というのは、冒頭にも書いた通り、
山に登りたいと願う仲間が支え合い、助け合い、共に山を楽しもうと集まったのが山岳会だからです。
山岳会はガイドの集まりではなく、ましてや、学校や塾でもありません。
山が好きな仲間の集まりなのです。
職場や部活動のことを考えてみてください。
初心者は初め、色々なことを先輩から教わりますが、いつまで経っても誰かに手伝ってもらい、
誰かに教えてもらわなければ何もできないようでは困ってしまいますよね?
山岳会でも同様に、いつまでも連れて行ってもらう、教えてもらうだけの会員では困ってしまいます。
ただ連れて行ってもらうのではなく、お互いが楽しめる山行を組めるようになりましょう。
ただ教えてもらうのではなく、共に学び、共に登山技術の向上を図りましょう。
誰もが初めは初心者ですが、ゆくゆくは誰かに教えることのできる、
誰かを連れて行けるような自立した登山者になりましょう。
そういった気持ちがあれば、私たちは仲間として歓迎します。
日本勤労者山岳会 労山山岳事故対策基金とは、平たく言えば「山岳保険と似て非なる制度」です。
「労山山岳事故対策基金(以下、基金)」は、釧路勤労者山岳会の所属する日本勤労者山岳連盟が、
労山会員の寄付金で運営している山岳遭難救済の互助制度です。
所属会員が山行中の事故により多大な経済的負担を被ったとき、会員相互の互助精神に基づいて、
その負担を軽減し、併せて働くものの立場に立った正しい登山の発展に資することを目的としており、
救助・捜索やケガ、急病などの登山中の事故を救済対象とします。
基金は、労山(日本勤労者山岳連盟)の会員であれば、誰でもいつでも加入できます。
加入手続きは、当会の基金担当者が行います。
また、交付などの諸手続きも、同担当者と当会の運営委員会とで行われます。
当会では、このような制度への加入は、山域に踏み入れる以上、必須のものと考えており、
原則として会員に基金への加入を義務付けています。
例外として、同等以上の遭難対策制度(一般の山岳保険等)に加入されている場合は、
基金への加入義務を免除しています。
万が一、事故が起きた場合、且つ運悪く公共のヘリコプターが出動できなかった場合、
私たちは、命と民間ヘリコプターの出動費を天秤に掛けることはできません。
民間ヘリ出動費100万円以上というのは山での救出ではよくあることです。
遭難はあってはならない事態ですが、万が一のことを考えて加入を義務付けていることはご理解ください。
当会では、最低3口を推奨していますが、山行形態により推奨口数は増加します。
年間1口1000円
夏尾根 : 3口
沢登り : 5口
冬尾根 : 5口
登攀 : 10口
労山山岳事故対策基金の詳細については、日本勤労者山岳連盟HPを参照してください。
また当会では、その他に「ココヘリ」というサービスへの加入を推奨しており、
基金の加入口数については、ココヘリの加入有無で当会としての推奨口数は多少変化します。
ココヘリの詳細については、ココヘリHP(AUTHENTIC JAPAN)を参照してください。
登山は歩くだけだから、お金のかからない趣味だろう。
そう思われる方が少なからずいらっしゃいます。
そして、どれくらいお金がかかるのかわからない、そういった方が大半なのかなと思います。
趣味の世界だからお金なんて問題じゃない、という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、敢えてお金の話に踏み込むのは、やはりとても大事な話だと考えるからです。
皆さんの周りに登山を趣味にしている方が何人いらっしゃるでしょうか?
登山装備は、まだまだ需要が少なく、日常的に目にする服やカバン、靴と比べると高価です。
インターネットで検索すると、初心者の装備はこれだ!といったHPが多くあります。
そういったHPでは、性能が高すぎる(価格も高すぎる)ものが紹介されていることが少なくありません。
逆に、性能が低すぎるもの、長く使えないものが紹介されていることもありますが、
複数のHPを見れば、登山装備にかかる金額の程度を大まかにはつかめるかと思います。
ただ、装備以外にもお金はかかります。
登山口までの往復の交通費や当日の食費もバカになりません。
努力や工夫であまりお金がかからないようにすることは可能ですが、
決して「お金のかからない趣味」ではない。
それだけはご理解願います。